2016.12.26
野球で肩が痛いときに知っておきたい小円筋のテーピング方法
2016.12.24
野球をしていると「肩が痛い」「痛みはないけどなんとなく違和感」等と不安になることがあると思います。
また「明日が大会」「休日で整形外科が空いていない」「練習がどうしても休めない」等すぐに病院に行けないケースも多くあるでしょう。
そんな時に行える野球肩のセルフチェック方法を以前ご紹介させて頂きました。
今回はセルフチェックを行った際、「棘上筋(きょじょうきん)」に痛みが出たときの強い味方「棘上筋」のテーピング方法をご紹介します。
棘上筋は、肩関節を安定させるために重要な肩のインナーマッスルと呼ばれる4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の一つです。
棘上筋の詳しい説明は下記リンクでご紹介しております。
キネシオテープは、ドラックストア(薬局)で購入できます。幅が違うタイプがいくつかありますが、【5cm幅】がオススメです。
長すぎたり短すぎたりしないようにテーピングの長さを決めるために、まずは貼るポイントを決めていきましょう。
肩の角から指2本分下のポイント(画像のあたり)がスタート位置です。
次にゴール位置の確認です。
顔を下に向けると首と肩の境目にポコっと骨が浮き出ます。
その骨から指1本分下に移動します。
更にその位置から指4本分スタート位置側に移動したポイントがゴールです。
スタート位置からゴールまでテーピングをあて、長さを測ります。
長さを決めたらテーピングを切っていきます。
10センチ程残して縦半分に折ります。
キネシオテーピングの裏には5センチ幅の線があるので測る際の目安にしてください。
※角を丸く切ると剥がれにくくなるので時間がある際は画像のように丸くしましょう。
折り目に沿って切ります。
Y字テーピングが完成!
背筋を伸ばし腕を後ろに回し、手の甲を腰にあてます。
テーピングの10センチ残した側の端を台紙から剥がします。
写真のように端を破ると剥がしやすいです!
スタート位置に貼ります。
粘着部に指が着くと粘着力が低下して剥がれやすくなるため、台紙を少しづつ剥がしながら貼っていきましょう。
そこから肩の筋肉に沿ってY字の切れ目まで貼ります。
Y字の上部のテーピングをゴールポイントに貼ります。
※テープを引っ張らずに貼ってください。
Y字の下部はゴールポイントから指3本分下に貼ります。
上部と同様に、引っ張らずに貼ってください。
完成です。
今回ご紹介したテーピングはすぐに病院に行けない場合の動きをサポートする応急処置を目的としたテーピングです。
小さな痛みや違和感を放っておくことで、大きな怪我に発展する可能性があります。
トレーナーがいる場合はすぐに相談し、整形外科またはスポーツドクターがいる病院を受診してください。
酒井貴司(Takashi Sakai)
柔道整復師。1988年生まれ、山形県出身。専門分野は、野球選手・バスケットボール選手・ハンドボール選手のコンディショニングとパフォーマンスの改善を担当。テクノロジーを活用したデータ分析で、選手のトータルサポートを行う。
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