2017.10.17
【監督・コーチ必見】試合に勝てる野球トレーニングメニューの作り方
2016.12.15
今回は、ローテーターカフの中でも投球でもっとも痛めやすい「棘上筋(きょくじょうきん)」のトレーニング方法をご紹介します。
棘上筋は、肩関節を安定させるために重要な肩のインナーマッスルと呼ばれる4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の一つです。
棘上筋の詳しい説明は下記リンクでご紹介しております。
野球で重要な肩のインナーマッスルの役割と4つのトレーニング
チューブは高級な物ではなくても、100円ショップ等で購入出来る物でOKです! タイマーはスマホやキッチンタイマーでOK! タイマーを利用することで、適切なスピードで行うことができるので必ず準備してください。
まず、足を肩幅程度に開きます。 次に、チューブの端を投球側の手で持ち、チューブの長さを膝の位置に調整します。 画像のようにチューブをたるませ、長さを調整してください。 ※チューブは、メーカーによっても長さが異なりますが、2つ折りにした状態で行うとちょうど良い長さになる場合が多いです。
投球腕の反対の足でチューブのたるませた部分を踏みます。
チューブを持ったまま、身体を【真っ直ぐ】にして立ちます。
それではトレーニングスタート。 肘と手首を曲げないように30度まで腕を上げていきます。
腕を動かす位置は真横ではなく、少し前方です!
30度まで上げたら、画像の位置まで降ろします。
この動作を約30回繰り返していきます。
1回の動作(腕の上げ下げ)に6秒かかるので180秒(3分)にタイマーをセットして行えば、回数を数える必要がなくなります! 疲れてくると一回の動作が速くなる傾向があるので、タイマーを見ながら必ず実施してください。
週3回以上(できれば毎日)、1回3セット(セット間の休憩は1分間)行いましょう。
肘が曲がっている。
手首が曲がっている。
身体が傾いている。
※特に腕を上げる際、身体が傾きやすいので注意!
身体の内側までチューブを降ろしている。
腕を動かす方向が真横。
腕を30度以上上げている。
※チューブが長い場合は上がりやすいため最初に長さをしっかり調整しましょう!
肩の後ろが熱くなる感覚やダルくなるような感覚があれば、しっかりとトレーニングができている証拠です。 あまり疲労がない場合はチューブの負荷が緩すぎたり、動きのスピードが速すぎる可能性があります。正しいフォームを意識して行いましょう!
棘上筋は腕を上げる動作に関与する筋肉になるため、投球フォーム不良の原因にもなりますので、筋力低下を防ぐことが野球選手にとってとても重要です。またトレーニングを行うだけでなく定期的に筋力が低下していないかセルフチェックを行ったり、ドクターやトレーナーにチェックしてもらうことも大切です。
棘上筋トレーニングは、リハビリや投球障害予防の観点だけでなく、パフォーマンスアップのためにも必ず行いましょう!
棘上筋以外の肩のインナーマッスル(腱板)トレーニング方法はこちら
肩を強くしたい野球選手のための棘下筋トレーニングの方法と注意点
肩を強くしたい野球選手のための肩甲下筋トレーニングの方法と注意点
肩を強くしたい野球選手のための小円筋トレーニングの方法と注意点
肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)のセルフチェック方法はこちら
野球で肩が痛いときに絶対やるべき4つのセルフチェック
大山翔平(Shohei Oyama)
兵庫県出身。履正社医療スポーツ専門学校卒。専門分野は、野球選手のコンディショニングと投球動作・打撃動作の分析とトレーニング指導。テクノロジーを活用したデータ分析で、選手のトータルサポートを行う。
この記事が役に立ったらいいね!してね
2017.10.17
【監督・コーチ必見】試合に勝てる野球トレーニングメニューの作り方
2017.06.30
野球選手に重要な肩甲骨の正しい動きを身につける6つのエクササイズ方法
2017.06.10
投球時に肩甲骨を安定させる僧帽筋下部繊維の役割とトレーニング方法
2017.06.10
投球時に肩甲骨を安定させる前鋸筋の役割と2つのトレーニング方法
2016.12.23
野球で重要な肩のインナーマッスルの役割と4つのトレーニング
2016.12.22
肩を強くしたい野球選手のための小円筋トレーニングの方法と注意点
2016.12.21
肩を強くしたい野球選手のための肩甲下筋トレーニングの方法と注意点
2016.12.20
肩を強くしたい野球選手のための棘下筋トレーニングの方法と注意点